【小説】会社を綴る人 朱野帰子
会社を綴る人(2018年11月 双葉社)
著者: 朱野 帰子
今、ドラマで放送中の「わたし、定時で帰ります。」の著者が書いた一冊。
たまたま図書館の準新刊コーナーで目にとまりなんとなく借りてきて読みました。
あらすじは、30代、独身、主人公の紙屋(仮名)がなんとか老舗の製粉会社に就職できたものの、自分のできることを探し奮闘するストーリー。
なぜ、紙屋(仮名)なのかが途中でわかるところがまず面白い!
あまり書くと面白くなくなるので、伏せておきます。
次に、様々な伏線がちりばめられていて、どんどん読み進めたくなる構成です。出てくる人物が全て愛のある温かくて不器用な人間味のある人たち。現実にもいそう。
営業部のおじさまは口が悪いけど、何だかんだ人のことを想ってる。不器用さが加わって、なんだか可愛く思えてきました。
主人公はコンプレックの塊を持っている。でも、その塊のお陰でいろんな人を救っていて、不器用で周りからも評価されない期待されないけど、自分の得意なこと、好きなことで役に立とうとする姿になんだか勇気をもらえました。
2日ほどでサクッと読めて、心温まるストーリーでした!
価格:1,210円 |